バイエルン、差別的バナー掲示のファンに罰金支払い求める

05月15日 16:59


サッカー欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)決勝トーナメント1回戦第2戦、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)対アーセナル(Arsenal)。試合を観戦するバイエルン・ミュンヘンのサポーター(2014年3月11日撮影)。(c)AFP/CHRISTOF STACHE


【5月15日 AFP】サッカー観戦中に同性愛者を差別する内容の横断幕を掲げたバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のサポーター4人が、欧州サッカー連盟(Union of European Football Associations、UEFA)から同クラブに科された罰金を支払い、社会奉仕活動に従事することになった。14日、現地メディアが報じた。

 欧州サッカーを統括する同連盟は、3月11日に行われた欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)決勝トーナメント1回戦の第2戦で、オーストリア・チロル(Tirol)州に拠点を構えるバイエルンのファンクラブで活動する若いサポーターが、対戦相手のアーセナル(Arsenal)に向けて「ゲイ・ガナーズ(Gay Gunners)」と書かれた横断幕を掲示したことを受け、バイエルンに1万ユーロ(約140万円)の罰金を科した。

 これに加え、バイエルンはチャンピオンズリーグ準々決勝のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦で、スタンドの一部を無観客にすることを命じられ、売れ残ったチケット分に相当する15万ユーロ(約2100万円)の収益を失った。

 バイエルンの役員は、処罰の対象になるサポーターの保護者に、罰金分としてそれぞれ2000ユーロ(約28万円)の支払いと、ミュンヘン(Munich)市での社会奉仕活動をする必要があることを伝えた。

 同市に本社を置く南ドイツ新聞(Sueddeutsche Zeitung)に対し、バイエルンのスポークスマンは、「罰金に加え、夏の期間この若者たちは、10時間の社会奉仕活動に従事することになる」と明かした。

 問題の4人の若者のうち、1人の父親は処罰を受け入れるとしている。4人の若者の年齢については明かされていない。(c)AFP