【サンフランシスコ/米国 13日 AFP】クリスマス商戦では、マイクロソフト(Microsoft)のゲーム機「Xbox 360」が、任天堂の次世代ゲーム機「Wii」やソニー(Sony)の「プレイステーション3 (PlayStation 3)」の販売を上回る結果となった。マイクロソフトの勝利について、複数のアナリストは12日、「次世代ゲーム機商戦での長期的な勝者と見なしている」と述べた。 ■最も売れたのは、意外にも「プレイステーション2」 意外にも全ゲーム機の中で最も売れたのは、ソニーの前世代機「プレイステーション2 (PlayStation 2)」であった。業界関係者によると新たにテレビゲームを始める人の需要によるものだという。 調査会社PPDの調べでは、「プレイステーション2」は米国内で12月に140万台を販売した一方、「PS3」の販売は49万1000台にとどまったという。 「PS3」や「Wii」の劇的な市場投入は、一般社会に「話題と関心」を提供し、その結果、これまでゲームに触ったことのない人々が、200ドル(約2万4000円以下)の「PS2」を競って買い求めたと思われる。 ■『Xbox 360』の割安感が際立ち、『Wii』は品薄 一方、マイクロソフトの「Xbox 360」は110万台が売れ、任天堂の家族向けゲーム機「Wii」は60万4000台を販売した。 任天堂とソニーは新型次世代ゲーム機を11月に市場投入したが、マイクロソフトが「Xbox 360」を発売したのはそれより1年前にさかのぼる。 「『Xbox 360』の割安感が際立っている。『Wii』は品薄で、『PS3』は値段が高すぎる」と調査会社Janco PartnersのアナリストMike Hickey氏は解説する。 「『Wii』の(供給不足による)失望は最大の驚きだった」とHickey氏は語る。 ソニーも任天堂も市場のニーズを満たす十分だ在庫を持たずに発売を開始した。 同氏は、とりわけ「Wii」を探し求める動きは「まさに目を見張る状態」であり、製造が追い付くにつれ任天堂は着実に売上を伸ばすことになるだろうと述べる。 プレーヤーのアクションがゲームを進めるモーション・センサー付きコントローラーを持つ「Wii」は、戦闘をまねるよりもスポーツの仮想体験に興味を持つ「カジュアル・ゲーマー」の心を射止めている。 「任天堂の店頭の在庫は完売したが、2006年の需要を消化しきれず、2007年も好調が続く」と同氏は話す。 ■拡大を続ける市場を二分するのは、「Wii」と「Xbox 360」? Hickey氏は、今後も「市場は拡大を続けている」と語り、アナリストも、ゲーム業界は盛況にあると分析する。 2006年の米国内でのゲームソフト、アクセサリー、ゲーム機、小型ゲーム機を含む総売上は前年の105億ドル(約1兆2600億円)から125億ドル(約1兆5000億円)に増加したとNPDは発表している。米国の12月の単体機としては任天堂の小型ゲーム機「DS」が160万台と最大の売上数を記録した。 米国の家庭で、ゲームの熱心な愛好家が「Wii」と、「Xbox 360」あるいは「PS3」のいずれかの二つのゲーム機を持つことは近い将来一般化するだろうとHickey氏は語る。 「『Xbox 360』はなかなかの競争力」とHickey氏は同製品の優位性を力説する。「PS3」については、「Xbox 360」のユーザーを引きつける強力なゲームソフトが出現しない限り、より厳しい状況になりそうだとの見解である。 写真はインドのニューデリー( New Delhi)での「Xbox 360」発売発表会で、製品を紹介するモデルたち。(2006年5月23日撮影)(c)AFP/ MANAN VATSYAYANA