【4月12日 AFP】日立製作所(Hitachi)は11日、レアアース(希土類)を用いない産業用モーターを開発したと発表した。

 開発したのは11キロワット(kW)の高効率永久磁石同期モーターの試作品で、2014年の製品化を目指している。従来型のモーターには、磁石部にレアアースの一種ネオジウムやディスプロシウムなどが使われていた。

 ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の普及に伴い、レアアース需要は急増しているが、世界生産の90%以上を占める中国は近年、生産・輸出を厳しく制限する傾向を強めており、価格も高騰している。こうしたことから日本国内ではレアアース依存削減や輸入先の多様化を模索している。

 日立は2008年からレアアースを用いないモーターの開発に着手していた。トヨタ自動車(Toyota Motor)なども同様の研究を進めている。(c)AFP

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