【11月1日 AFP】フランスでは10月31日、生活費の高騰に抗議するデモが首都パリをはじめとする各都市で行われ、数十万人が参加した。3週連続での週末のデモとなり、一部では警察との衝突が発生した。

一般の参加者がハロウィーンの仮装姿で行進するなか、一部グループがデモに便乗して暴徒化し、警察が放水砲や催涙ガスを使って強制排除に乗り出す事態となった。

ローラン・ヌニェス内相は、デモ行進はおおむね秩序を保って行われたとする一方、パリでは警察官が火炎瓶を投げ付けられるなどの暴力行為が見られたと説明。内務省は31日夜、全国で565人が逮捕されたと発表した。パリでは警察官4人と憲兵1人が負傷し、うち3人は火炎瓶によるやけどを負った。

パリ郊外でのデモでは、行進の終了地点で一部の参加者と警察との間で衝突が発生し、黒ずくめで覆面をした数十人が、ハンマーを使って路面の敷石を剥がし、警察に向かって投げ付けたとAFP記者が伝えた。警察は催涙ガスと警棒で対応したという。

一方、パリ警視庁は、暴徒数百人が治安部隊に向かって物を投げ付け、攻撃したと発表している。

ヌニェス内相は、一部のデモ参加者による暴力は「尋常ではない」水準に達していると指摘し、治安部隊への攻撃は極左過激派グループによるものだと非難した。また、火炎瓶の投げ付けについては「殺人未遂」に当たると述べ、攻撃を受けた警察官は軽傷で済んだと説明した。

極右指導者のマリーヌ・ルペン氏は、火炎瓶攻撃の実行犯を「最大限厳しく処罰しなければならない」とX(旧ツイッター)に投稿した。また、炎に包まれた隊員の映像について「耐え難い」と述べた。

内務省によると、ボルドー、トゥールーズ、マルセイユなどでは「過激派」が「破壊行為や略奪を目的として」市中心部への侵入を試みた。

フランス第3の都市リヨンでは、警察に向かって物が投げ付けられ、警察が催涙ガスで対応した。南部トゥールーズでは、数千人が参加した無許可の抗議デモに対し、警察が放水砲を使用した。