【10月29日 AFP】サッカーフランス代表のキリアン・エムバペ選手(27)、所属先のレアル・マドリード、スペイン1部リーグのラ・リーガは、同選手の毛沢東に関する発言について謝罪した。だが専門家は、中国で傷ついたイメージの回復には時間がかかり、容易ではないとみている。

世界最高のサッカー選手の一人で、フランス代表主将を務めるエムバペ選手は今週、中国の元指導者、毛沢東を物笑いの種にするような動画が出回り、大きな論争の渦中にいる。

エムバペ選手は動画で、自身の画像を使ったネット上のミーム画像で最も面白かったものは、自分の顔を「中国の独裁者」の体に合成したものだと発言した。「独裁者」は毛沢東を指すものだと受け止められた。

毛沢東は中国で今も、共産主義革命の英雄であり、中華人民共和国建国の指導者として公式にあがめられている。

歴史家からは数百万人の死に責任があると批判されているが、公然とやゆすることはタブーだ。エムバペ選手は今回の発言で、中国政府の怒りを買った外国のスポーツ選手や団体の列に加わった。

中国の大手企業はエムバペ選手との提携を解消し、国営の中国中央テレビ(CCTV)もラ・リーガの試合中継を停止することになった。

世界第2位の経済大国である中国は、巨額の利益をもたらし得る市場だ。発言が問題となってから2日以内に、エムバペ選手、レアル、ラ・リーガはいずれも謝罪した。

中国外務省の報道官は、エムバペ選手の謝罪を「重く受け止めている」と述べた。