■プレーオフで不振だった大谷

静まり返ったドジャースタジアムでブルワーズが44年ぶりのワールドシリーズ進出を祝う一方、ドジャースの敗因を探る動きはすでに始まっていた。

ドジャースはレギュラーシーズンで100勝を挙げ、余裕を持ってポストシーズンに進出したものの、シーズン後半は長く危険信号がともっていた。

大谷の不調とコンディションへの懸念は、ポストシーズンを通じて大きな影を落とした。契約総額7億ドル(約1100億円)のスターを先発メンバーから外すべきではないかとの声さえ上がった。

15日の第4戦では、リードを4-0に広げる豪快な3点本塁打を放ち、その才能を改めて示したものの、それ以外の打席ではほとんど結果を残せなかった。

両リーグで通算4度の最優秀選手(MVP)に輝いている大谷は、シーズン終盤の数か月にわたって膝と上腕二頭筋のけがに悩まされた。昨年はブルワーズとの1試合で3本塁打、10奪三振を記録した32歳の二刀流スターも、その面影を失っていた。

大谷は敗戦後、「本当に悔しい」と語った。

「ブルワーズは強かったですし、それは素直に本当にすばらしいチームだなと。自分の力のなさというか、それを実感するシリーズだったなと思います」

しかし、ポストシーズンで力を発揮できなかったのは大谷だけではなく、複数のチームメートも同様だった。

8月のトレード期限に合わせてタリック・スクーバルを補強した自慢の先発投手陣も、ブルワーズを圧倒できず、強力打線は最も重要な場面で沈黙した。