【8月23日 AFP】イスラエルは22日、シリアに対して新たな攻撃を行い、米特使によるイスラエル非難に反発した。

シリア当局は先週、トルコ国境に近い空軍基地がイスラエルの爆撃を受けたと発表。米国のシリア特使トム・バラック氏は先週18日、北西部の都市アレッポ近郊にある空軍基地への攻撃を「地域の安定に繋がらない不必要なエスカレーション」と厳しく批判した。

内戦以降閉鎖されている同基地をめぐり、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、トルコがシリアで軍事的プレゼンスを確立しようとしていると主張しているが、トルコ側はこれを否定している。

18日のシリアに対する攻撃についてネタニヤフ氏は、暗に認める発言をしている。

バラック特使は21日、インフルエンサーとのインタビューで、イスラエルの攻撃がトルコとの紛争を引き起こすことを意図していた可能性があると述べ、これに対し、イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は「不正確さに満ちた発言」と反論した。

長期政権を敷いていたバッシャール・アサド前大統領が2024年12月に失脚して以降、イスラエルはシリアで数百回の空爆を実施しており、ゴラン高原で何十年もの間イスラエル軍とシリア軍を隔ててきた国連監視下の緩衝地帯に部隊を派遣している。

カッツ氏は22日、X(旧ツイッター)への投稿で、18日の攻撃前に「米国の関係機関に情勢情報を伝達していた」と述べた。

また、バラック氏の発言については「不正確さに満ちており、ゴラン高原に関するドナルド・トランプ米大統領自身の立場と矛盾している」と主張した。バラック氏はこの地域を「占領された」と表現していた。

イスラエルは1967年の第3次中東戦争でシリアからゴラン高原の大部分を占領。その後、支配下にある地域を併合している。この動きは米国とコロンビアによってのみ認められている。