■「彼女だけは私から離れない」

トランプ氏が求めた資料をその場で印刷できるようポータブルプリンターを持ち歩く役割から、ハープ氏は「人間プリンター」の異名をとる。

だが、その呼び名はハープ氏の真の役割を著しく過小評価している。

ハープ氏はトランプ氏に届く情報を管理し、実質的にトランプ氏への「ゲートキーパー(門番)」として機能している。ハープ氏はしばしばトランプ氏をSNSの右派系コンテンツへ導いているとされる。

ハープ氏はさらに、トランプ氏のSNS「トゥルース・ソーシャル」アカウントに直接アクセスできる数少ない高官の一人でもある。

2024年大統領選を追ったドキュメンタリー番組「Art of the Surge」の映像によると、ハープ氏はトランプ氏が口述する通りに投稿を入力し、同氏特有の大文字での強調も交えている。

トランプ氏はハープ氏を非常に貴重な存在とみなしているようで、大統領執務室から大統領専用ヘリコプター「マリーンワン」、大統領専用機「エアフォースワン」に至るまで常に同行させている。

米紙ニューヨーク・タイムズのジャーナリスト、マギー・ハーバーマン氏とジョナサン・スワン氏の著書「Regime Change」によると、トランプ氏はハープ氏について、「お前たちはみな私のもとを去って金もうけに走るだろうが、彼女だけは私から離れない」と語り、妻や子どもたちと同じくらい自分を愛してくれる唯一の人物だと評したという。