【8月17日 AFP】論文盗用疑惑を受けて、英名門ケンブリッジ大の教授を辞任し、その後死亡したジェイソン・アーデイ氏をめぐり、メディアの嫌がらせがあった可能性があるとして、アンディ・バーナム首相に公的な調査を求める署名が3万1000人以上から集まった。署名には、複数の下院議員が含まれると、主催団体が16日、明らかにした。

この署名活動は、3年前にケンブリッジ大学史上最年少の黒人教授として就任し、先週14日に遺体で発見されたアーデイ氏の死を受け、活動団体「グッド・ロー・プロジェクト」が立ち上げた。

アーデイ氏は、ケンブリッジ大学とジーザス・カレッジが、同氏の盗作疑惑や経歴の捏造・誇張疑惑をめぐり調査を開始したことを受け、今月、ケンブリッジ大の教授職およびジーザス・カレッジのフェローを辞任すると発表していた。

「アーデイ博士の悲劇的な死が、報道機関による嫌がらせの直接的かつ予測可能であり、実際に予見されていた結果であったことに疑いの余地はない」と、グッド・ロー・プロジェクトは公式サイトで指摘。

「その嫌がらせの重要な要因は彼の肌の色であった」と述べ、「人種差別がこの問題の根底にあったことは疑いようがない」と付け加えた。

41歳だったアーデイ氏に対する疑惑は、自らを「人種リアリスト」と定義し2024年にケンブリッジ大学の職を解雇された別の学者ネイサン・コフナス氏が7月、同教授の作品等に多数の盗作を発見したと発表した後、英国のメディアで大きく報じられていた。

英メディアや右派の論客はこの論争に飛びつき、アーデイ氏がダイバーシティ・平等・インクルージョン(DEI)政策によって不当な利益を得ていたと主張していた。同氏は疑惑を否定していた。