■メディアへの警告

8月5日の辞任時に公開された手紙の中で、アーデイ氏は今回の辞任が「困難な時期」を終わらせるための「唯一の方法」であるとしつつも、「自分を取り巻く疑惑を受け入れたわけではない」と述べていた。

14日にアーデイ氏の訃報が届いたのを受け、同氏の家族や友人は、2023年の教授就任以来続いていた「持続的な誹謗中傷のキャンペーン」を非難している。

また別の友人らは、アーデイ氏が幼少期に自閉症と診断され、11歳まで話すことができなかったことを自ら説明していたことから、非常に精神的に脆い状態にあったと指摘している。

アーデイ氏の元メンターであり、ケンブリッジ大学の指導的職員でもあるサイモン・ウーリー氏は16日、BBCに対し、友人らと共に10日に同氏と会ったと語った。

ウーリー氏によると、アーデイ氏は「死ぬまで追い詰められているように感じる」「出口が見えない」と言っていたと述べ、「その日、私たちが目にしたのは、体重が半減し、信じられないほど絶望している一人の男性の姿だった」と続けた。

グッド・ロー・プロジェクトは、署名活動に参加した「多くの署名者」が、「過熱する報道がアーデイ博士を死に追い込むリスクがあることを、複数のメディアに対して警告していた」と述べた。

また、遺族を支援するための資金調達キャンペーンには、すでに約8万9000ポンド(約1900万円)が集まっている。(c)AFP