■「過酷な肉体労働」

ダーバン南部のなだらかな丘陵地帯ミッドイロボ付近の別のサトウキビ農家によると、この地域の収穫作業員の多くは、南アに四方を囲まれた小国レソト出身だった。

この農家は「刈り取りをしなればならない畑があるのに、とにかく人手が足りない。地元の人間はこの仕事を嫌がる。過酷な肉体労働だからだ」と語った。

だが、この主張には強い異論がある。

南アでは失業率が33%を超え、失業者にカウントされない求職活動をあきらめた人を含めると、さらに多くの南ア人が余っている。

このため労働組合や研究者らは、働く意思と能力がある南ア人が不足しているわけではないとして労働力不足ではないと主張。

多くの雇用主が南ア人より外国人労働者を好むのは、南ア人よりも賃金が安く、雇用調整をより柔軟に行え、正式な雇用契約や社会保険、法的保護を要求される可能性が低いからだと指摘する。

「商業・港湾・農業関連労働組合」の地元オーガナイザーを務めるパトリック・ウィリアムズ氏は、「雇用主たちは外国人労働者を搾取して利益をむさぼっている」と批判する。

同氏によると、外国人の農場労働者は通常、週7日労働で、歩合給を最大化するために昼休憩も取らず、国の定める最低賃金を下回る賃金で働くケースが多いという。