【7月8日 AFP】米ニューヨーク市当局は7日、マンハッタン地区で建設工事中の高層ビルの内部で構造柱が折れ曲がっていることが判明し、朝の通勤ラッシュで混雑する周辺地域から、緊急対応チームが人々を避難させたと発表した。

グランド・セントラル駅や国連本部近くにある、市内中心部のこの37階建ての建物は、大手製薬会社ファイザーの旧本社ビル。現在、オフィスから住宅に転用するための大規模な工事が進められている。

開発業者は、建物全体が倒壊する危険性はないと主張している。しかし、市当局は、修復作業を行うために内部に入っても安全かどうかを判断している段階であり、状況は依然として深刻だと注意を促した。

ゾーラン・マムダニ市長は、「複数のひび割れや床のたわみに加え、2本の構造柱が座屈している。建物は不安定な状態にある。当局者が現場に到着して以降、損傷した柱の1本にさらなる変形が確認された」と述べた。

市長によると、負傷者は出ておらず、工事に携わっていた作業員全員の無事が確認されている。また、プロジェクトの技術責任者が構造エンジニアと協力し、建物を補強する計画を立てているという。

警察や消防隊が現場に駆け付ける中、近隣のホテルや企業、住宅などから人々が避難し、周辺の道路も封鎖された。当局は、被害状況を確認するためにドローンを投入した。

市長は、「完全に安全だと確信できた時点で、人々はこれらの建物に戻ることができるようになる」と述べた。

■「かなり危険な状態」

地元の配管工組合「Steamfitters Local 638」のクリフォード・ジョンセン代表は、既存のオフィス構造の上層に新たな階を増築したことが、建物の支持構造に負荷をかけた可能性があると指摘した。

同氏は、「増築によって更なる重さが加わることになる。設計や施工が不適切であれば、このような事態が起こる」とし、「私は建設業界に21年いるが、梁が真っ二つに曲がっているのは見たことがない。これはかなり危険な状態だ」と述べた。