■「ベスパは特別」

イタリア語で「スズメバチ」を意味するベスパは、1946年4月23日、ピアッジオ社がイタリアで最初の製造特許を出願したことで誕生した。現在もトスカーナ州のポンテデーラ工場で生産され続けている。

グアルティエーリ市長は、ベスパを「戦争から立ち上がり、復興を遂げようとするイタリアのシンボルだった」と評し、ピアッジオ社がこの記念イベントの舞台にローマを選んでくれたことを「誇りに思う」と付け加えた。

また「ベスパの80年の物語を語ることは、ローマがいかにして世界のイマジネーションを、特に映画を通じて魅了してきたかを語ることでもある」と述べた。

祝賀イベントは25日、首都北部のスポーツ複合施設「フォロ・イタリコ」に「ベスパ・ビレッジ」がオープンしたことで幕を開け、27日のローマ市街をめぐるパレードで最高潮に達した。

世界中から集まったベスパ愛好家たちは、丸みを帯びたライン、鮮やかなカラーリングのスチール製ボディ、そしてハンドルバーに取り付けられた丸いヘッドライトという、一目でそれと分かるスクーターを愛してやまない。

米国から訪れたというアンドリュー・ウォードさん(57)と姉のジュリー・ストーバーさん(63)は、パレードに参加するためにローマでベスパをレンタルした。

「人生を通じてずっとスクーターやバイクに乗ってきたが、ずっとベスパが欲しかった。今では2台持っている!」とAFPに語り、自国の関連イベントにも参加していると付け加えた。

姉のストーバーさんも「とても高品質なスクーターだし、一種のステータスもある。上品でしょう?街でよく見かける安物のスクーターとは違う。ベスパは特別」と笑顔を見せた。