■レバノン停戦は形骸化

レバノン南部では20日も激しい戦闘が続き、イスラエルとヒズボラの間では、激しい非難の応酬が繰り返された。

イスラエル軍は、戦闘で兵士1人が死亡したと発表。米イラン間の合意形成以降、イスラエル側の死者は5人目となった。軍高官はその後、政治指導部から停戦命令を受けたと明かし、「積極的な攻撃は行わず、治安地帯内で防衛的作戦に徹している」と説明した。

これに対し、ヒズボラ側は、イスラエルが「停戦を隠れ蓑にして」ナバティエを見下ろす戦略的要衝、アリ・タヘル丘陵への侵入を試みたと主張し、迎撃したと発表した。

レバノンの国営メディアによると、イスラエル軍による空爆は約20か所に及び、30人以上の死亡が確認された。レバノン保健省は、一連の戦闘による国内の死者が4000人を超えたと発表している。

ヒズボラのハッサン・ファドラ議員は「敵が攻撃してくる以上、立ち向かうのは当然の権利だ」と主張。一方、イスラエルのイエヒエル・ライター駐米大使は「ヒズボラ側が先に停戦を破った。わが国はテロ攻撃に対して自衛しているだけだ」と反論し、泥沼化の様相を呈している。(c)AFP/AFP teams in Geneva, Tehran, Beirut, Jerusalem and Washington