■スイスでの攻防

イラン国営メディアとスイス外務省によると、イラン代表団は20日夜にスイスに到着した。代表団にはモハマドバゲル・ガリバフ議会議長やアッバス・アラグチ外相が含まれているという。

イラン外務省のイスマイル・バカエイ報道官は国営イラン通信(IRNA)に対し、代表団は「米国側の義務履行を強く求める。さもなければ、これまでの合意全体が危機に瀕することになる」と語り、強い姿勢を示した。

21日朝にスイスに到着したバンス氏は、滞在期間が「1、2日程度」になるとの見通しを示している。米国側はすでにジャレッド・クシュナー氏やスティーブ・ウィトコフ氏らの交渉担当者が現地入りして実務協議を進めており、バンス氏は前日の米フォックスニュースのインタビューで「順調に進んでいる」と述べていた。

また、今回の仲介を支援しているパキスタン政府は21日、シャバズ・シャリフ首相とアシム・ムニール陸軍参謀長が、米国やイラン、カタールなどの仲介国が参加する高官級協議に出席すると発表した。

今回の協議は、予備合意で未解決となっているイランの核開発計画などの課題について、2か月間の本格的な交渉期間に入るための呼び水と位置づけられている。