【6月21日 AFP】中東情勢をめぐる新たな協議が21日、スイスで行われる。同日、米国のJD・バンス副大統領とイランの交渉団が現地に到着した。一方、イラン側は、イスラエルによるレバノン攻撃を理由に、ホルムズ海峡を再び封鎖すると表明しており、緊張が高まっている。

出発前、バンス氏は記者団に対し、「核問題とレバノン停戦の進展に期待している。この2点が今回の最重要課題になる」と語った。

スイスでの継続協議は当初19日の予定だったが、戦闘によるイスラエル兵4人の死亡を受け、イスラエル軍がレバノンへ大規模な報復空爆を実施したため、直前で延期されていた。

米国は19日、イランとの間で交わした事前の合意条件に基づき、レバノンでの新たな停戦を発表した。しかし翌20日には、イスラエル軍と親イラン武装組織ヒズボラが再び衝突。双方が停戦違反を主張し、非難し合っている。

イランのハタム・アル・アンビヤ中央司令部は、米国による「協定違反」と「イスラエルによるレバノン南部での度重なる停戦違反」を挙げ、「ホルムズ海峡を再び封鎖し、船舶の通航を禁止する」と発表した。

石油や天然ガス輸送の要衝であるホルムズ海峡をめぐっては、今回の衝突で長期間にわたりイランによって封鎖され、世界的なエネルギー市場に衝撃を与えた。その後、ドナルド・トランプ米大統領とイランのマスード・ペゼシュキアン大統領が署名した予備合意に基づき、イラン側は封鎖解除に同意し、海上交通は回復し始めたばかりだった。

イランの発表を受け、米中央軍(CENTCOM)は「国際水路の安全航行は維持されている」とし、米軍が「警戒を続けている」との声明を出した。

一方、トランプ氏はSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、交渉が不調に終わった場合、米国独自の通航料を課す可能性があると警告し、「米国のために、米国によって課される場合を除き、通航料が設定されることはない」と牽制した。