米共和党タカ派、トランプ氏のイラン合意を痛烈批判「レーガンが草葉の陰で泣いている」
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【6月19日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領がイランとの戦闘終結に向けた覚書に署名したことで、同氏と共和党のタカ派との間に異例の亀裂が生じている。強硬派議員らは、今回の合意はトランプ氏が約束していた「圧倒的な勝利」には到底及ばず、イランをより豊かで強くし、中東を脅かす能力を残すことになりかねないと警告している。
トランプ氏がフランスで署名した覚書は、数か月に及ぶ戦闘に終止符を打ち、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡を開放し、原油価格の高騰、ひいては中東危機の拡大懸念を招いた紛争を終わらせ、エネルギー市場を安定させることを目的としている。
だが、その条件は、民主党のバラク・オバマ元大統領が2015年にイランと結んだ核合意を「危険なほど脆弱(ぜいじゃく)だ」と長年にわたって非難してきた一部の共和党議員らを驚愕(きょうがく)させている。
共和党議員らは、トランプ氏がイランに対して制裁緩和や原油市場へのアクセス、さらには3000億ドル(約48.2兆円)規模の復興計画の見通しを提示している一方で、ウラン濃縮や弾道ミサイル、あるいはイランによる代理勢力への支援に関する確約を取れていないことに懸念を表明している。
共和党のビル・カシディ上院議員はX(旧ツイッター)に、共和党のアイコンでもあるロナルド・レーガン元大統領が「草葉の陰で泣いている」と投稿し、覚書署名を「ここ数十年で最悪の外交政策上の大失敗」と批判。
「開戦前、ホルムズ海峡は開かれ、イランは制裁にあえぎ、13人の米兵はまだ生きていた」「しかし今や、13人の米兵は死亡し、国民は高騰したガソリン代を支払い、制裁は解除され、爆撃は停止した」と付け加えた。
上院軍事委員会のロジャー・ウィッカー委員長も声明で、覚書はトランプ氏が掲げていた目標と「完全に矛盾している」と指摘。「イランがさらに60日間の交渉を行うことに同意しただけで」、制裁を緩和し資産凍結を解除することを激しく非難。
「特に、イランの復興と経済開発のための3000億ドルの基金は、米国民の税金から賄われるわけではないにせよ、オバマ氏が2015年の核合意でイランに支払った額が、比較すると『はした金』に見えるほどの大金だ」と付け加えた。
トランプ氏は覚書署名について、ホルムズ海峡を開放するための現実的な方法だと正当化し、あくまで最終決定ではなく覚書で、交渉がうまくいかなかった場合には米軍が空爆を再開する可能性もあると強調した。