南シナ海の「航行の自由妥協せず」比越、防衛協力強化で合意
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【6月1日 AFP】フィリピンとベトナムは1日、防衛協力を強化することで合意した。領有権が争われる係争海域の南シナ海における海洋安全保障を高め、地域の平和を維持する狙いがある。
両国は、重要な航路に近く、鉱物が豊富とされるスプラトリー諸島の領有権を中国と共に主張している。
フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領は、マニラでベトナムのトー・ラム共産党書記長兼国家主席との会談後、地域が「地政学的な分断に特徴づけられる不確実性」を乗り越える中で、両国のパートナーシップが「ますます重要になっている」と述べた。
両国は2010年の防衛協定を更新し、「安全保障および防衛問題に関する代表団の交流」を維持し、「情報交換」を強化することを確認した。
また、サイバー詐欺、不法移民、人身売買、違法賭博などの国際犯罪を防ぐため、法執行分野での協力にも合意した。
ラム氏も「どちらか一方の領土や領海を利用し、もう一方に対する破壊行為を行う個人や組織」も防止すると述べた。
会談後の共同記者会見でマルコス氏は、南シナ海の「同じ領有権主張国として」、フィリピンとベトナムの両国は同海域における「平和、安定、そして航行と上空飛行の自由の維持について、妥協の余地はないことを改めて確認する」と述べた。
また、同氏は「国際法にしっかりと基づいた、紛争の平和的解決への関与を、われわれは断固として堅持する」と語った。
この発言は、中国軍が南シナ海のパラセル諸島周辺で「違法に侵入した」としてオランダ海軍の艦艇を追い払ったと発表した数日後に行われた。
オランダ側は、自国のフリゲート艦が国際水域にいたと主張している。
米国、インド、日本、オーストラリアの4か国は5月末、南シナ海と東シナ海に関する懸念を共同で表明し、いかなる強硬な行動にも反対すると表明。中国を名指しすることはなかったが「軍用機による危険な機動」や「南シナ海での衝突や妨害行為」を非難した。(c)AFP