【6月1日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は5月31日、同国軍がレバノン南部にある中世の城塞「ボーフォート城」を制圧したことは、親イラン民兵組織ヒズボラに対する作戦における「劇的な転換」であると述べ、さらに深く進軍すると誓った。

ボーフォート城は、2000年に終了したイスラエル軍による過去20年間にわたるレバノン南部占領期に、軍の拠点として使用されていた。

軍の制圧後に公開されたビデオ声明の中でネタニヤフ氏は、「われわれは団結し、毅然(きぜん)として、かつてないほど強くなって戻ってきた」と語った。

「現在の私の指示は、ヒズボラの支配下にあった場所での占領を深化させ、拡大することだ。ボーフォート城の奪還は、われわれが主導する政策における劇的な段階であり、劇的な転換である」

一方でヒズボラは、ボーフォート城近辺にいるイスラエル軍のほか、イスラエル北部にある軍の陣地やインフラを標的にしたと発表している。

イスラエルは攻撃を続行しており、レバノン保健省によると、同日には南部のデイルザハラニへの攻撃で、女性3人を含む8人が亡くなった。

戦闘が激化する中、外交筋がAFPに語ったところによると、国連安保理はイスラエルによる攻勢拡大を受けて、6月1日に緊急会合を開催する予定だという。

この会合はフランスの要請によるもので、同国のエマニュエル・マクロン大統領は「レバノン南部で現在進んでいる大規模な(戦闘の)激化を正当化するものは何もない」と述べ、「恒久的な」戦闘終結を呼びかけた。(c)AFP