【5月29日 AFP】北朝鮮は、米国や韓国との外交には熱心ではないようで、その代わりに自主独立と軍事抑止力の強化を選択していると、同国への訪問を終えたシンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相が28日に語った。

韓国政府からの和平提案を繰り返し拒否している北朝鮮は、ウクライナ侵攻においてはロシアを支持している。

バラクリシュナン氏は、シンガポールと北朝鮮の外交関係樹立50周年を記念して、自身8年ぶりとなる訪朝を果たしていた。

北朝鮮への2日間の実務訪問を終えたバラクリシュナン氏は28日遅く、韓国・ソウルで地元メディアに対し、「現時点において、彼らは米国や韓国を含め、外部とのいかなる関わりにも関心がないように見える」とし、「その代わりに、彼らは自国の自主独立の確立と、独自の軍事抑止力の増強に注力している」と述べた。

ここ数か月、北朝鮮は韓国への非難を強めており、同国を「最も敵対的な国家」と呼び、分断された朝鮮半島の統一に関するすべての記述を憲法から削除している。

バラクリシュナン氏は、統一に対する北朝鮮の姿勢が硬化しているのを自身も目撃したとし、「現在、意味のある形での対話や関与の機会を求めていない」と続けた。

一方でバラクリシュナン氏は、北朝鮮に対して「戦略的な忍耐」を求め、「事態を悪化させたり、問題を深刻化させたりするのではなく、長期的な視野で、役に立つ機会や対話のチャンネルを開く可能性を模索すべきだ」と話した。(c)AFP