■強い不安

ファタハリさんは医療・介護の学位・資格を持っているが、4歳の子どもがいるため、「育児と両立できる仕事がほとんどない」と指摘する。

ファタハリさんは多くの若者と同様、経験不足を理由に不採用にされ、機会がなければその経験を積むこともできないという「負のサイクル」にとらわれていると語った。

スターマー首相は昨年、若年失業率上昇の原因を把握するためにこの調査を委託した。

この報告書では、ニートの84%が就労や職業訓練を希望しているにもかかわらず、多くの若者が社会人としてのスタートラインにすら立てずに苦労していることが明らかになった。

報告書はその原因として、飲食・接客業の仕事や、週末のアルバイト、見習いといった、未経験から始められる仕事の「急激な減少」を挙げている。

ミルバーン氏は、「若者側の努力が不足しているのではない。不足しているのは、機会と支援だ」と断言した。

イングランド南西部に住むフェイスさん(22、女性)は、犯罪学の修士号の取得を控えているにもかかわらず、パートタイムの仕事すら見つからないと語った。

「カフェやパブなど、町のあらゆる求人に応募したが、ただ無視されるだけだった」と語り、この経験から将来への「強い不安」を抱くようになったと付け加えた。

フェイスさんは「多くの人が就職に役立つと思って大学に通うが、私個人としてはその効果を実感できていない」と訴えた。