【5月29日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は28日、昨年10月に発効したイスラム組織ハマスとの薄氷の停戦合意を無視する形で、パレスチナ自治区ガザ地区の70%を支配するようイスラエル軍に命じたことを明らかにした。

イスラエルの民放チャンネル12が放映した動画によると、ネタニヤフ氏はイスラエルが占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸の入植地で開催された会合で、「われわれは現在、ハマスを締め上げている。われわれは今、ガザ地区の60%を支配している」と述べた。

ネタニヤフ氏は、イスラエル軍はこれまで停戦条件に基づき、ガザの50%を支配していたが、「これを70%にまで引き上げるよう指示した」と述べた。

「われわれはハマスをあらゆる方面から締め上げている。残りの領域(ガザの30%)については、後ほど対処するつもりだ」と付け加えた。

停戦条件では、イスラエル軍はハマスの支配地域とイスラエル軍の支配地域を分ける境界線、いわゆる「イエローライン」の背後まで撤退することになっていた。

これに先立ちネタニヤフ氏は5月15日、イスラエル軍がガザで支配領域を拡大したと発表した。

ネタニヤフ氏は当時、「(ガザから)『出て行け、出て行け!』と言う者もいたが、われわれは退かなかった。今、われわれは(ガザの)60%を支配している。明日どうなるか見てみよう」と述べた。

ガザでは依然として攻撃が続いており、イスラエル軍とハマスの双方が相手方が停戦合意に違反したと主張し、非難の応酬を繰り広げている。

ハマス管轄下にあるが、そのデータは信頼できると国連にみなされているガザ保健当局によると、停戦発効以来、ガザで900人以上がイスラエル軍によって殺害された。

イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は27日、ハマスによるガザ支配を終わらせるというイスラエルの目標を改めて強調し、ガザ住民を強制移住させる計画についても言及。

「ガザからの自発的移住計画が実施されることになる。すべては適切な時期に、適切な方法で行われるだろう」と語った。(c)AFP