米中首脳会談の舞台裏、小競り合いと諜報戦
このニュースをシェア
■「中国側がしたようなことはするな」
トランプ氏と習氏が中国・北京の世界遺産「天壇公園」を訪問した際に中国側が米国当局者とジャーナリストを部屋に閉じ込めた件など、二つの出来事が大きなニュースとなった。
AFP記者の前でも、米国側が車に戻ろうとしたところを中国側に制止された。
あるジャーナリストが「私たちは米大統領の車列に同乗している。それが分からないのか?」と訴えると、中国当局者は「中国側の警備の都合で許可できない」と答えた。
米国側は声を荒げ、車列が出発する前に自分たちの車に戻ろうと、中国側を押し退けて進んだ。
米国当局者は「米国の報道陣よ、行くぞ」「だが紳士的に行こう。誰かを踏みつけたりしないように。彼ら(中国側)がわれわれにしたようなことはするな」と呼び掛けた。
これは人民大会堂での出来事を指したようだ。米中首脳会談開始を撮影しようと駆け寄る報道陣を両国の当局者が制止しようとした際、米国側の女性職員が転倒し、足首を踏まれたのだ。
これに先立ち天壇公園では、米中両国の当局者が、米シークレットサービスの隊員の武器持ち込みをめぐって対立した。
北京で今年一番の暑さとなったこの日、太陽の下で約30分間口論が続き、中国側は隊員の武器持ち込みを断固として認めなかった。
ほぼあらゆる場面で、米中両国は会談の時期、立場、そして直前のスケジュール変更疑惑をめぐって外交的な駆け引きを繰り広げているように見えた。
米中両国の当局者は特に信頼醸成措置に関して、両国関係における「相互主義」の原則に言及することを好む。
だが、相互主義の原則はもろ刃の剣となり得る。習氏は9月に米ホワイトハウスを訪問する予定だ。
天壇公園での対立の最中、ある当局者が習氏の米国訪問で何が起こるかについて話していた。
米中両国は、相手国が訪問に同行する当局者やジャーナリストの人数に制限を設けた場合、返礼訪問の際に必ず報復措置を取ることで知られている。
米国が相手国の高官に朝食を与えなかったため、ジョー・バイデン前政権の高官は返礼訪問の際に朝食を与えられなかったと報じられている。
トランプ氏と習氏は年内にさらに3回の会談を予定しており、両国のスタッフにとっては長い年になるかもしれない。(c)AFP