米中首脳会談の舞台裏、小競り合いと諜報戦
このニュースをシェア
【5月16日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席がカメラの前で友情をたたえ合う中、ライバル関係にある中国と米国の当局者は水面下で諜報(ちょうほう)戦や小競り合いを繰り広げていた。
米シークレットサービス(大統領警護隊)隊員の武器持ち込みをめぐる対立から、押し合いへしあいで転倒した米国側の女性職員が足首を踏まれる出来事まで、トランプ氏の中国訪問中、米中の緊張は幾度となく表面化した。
相互不信は、米国側が大統領専用機エアフォースワンに搭乗する職員やAFP記者を含む報道陣に対し、中国側から渡されたバッジやピンをすべて提出するよう求めたことで、より一層浮き彫りになった。
回収されたバッジなどは米国代表団の使い捨て携帯電話と共に、エアフォースワンのタラップ下のゴミ箱に捨てられた。
習氏が「ライバルではなくパートナー」と温かい言葉を述べたが、これは長い相互不信の歴史を持つ二つの超大国間の首脳会談だった。
両国は衝突に発展することなく覇権を争う中で、諜報活動と防諜活動を強化し、新たな高みへと引き上げている。
その結果、北京では時に集団的パラノイア状態に陥った。
中国を訪れた米当局者やジャーナリストはサイバーセキュリティーを確保するため、帰国後に廃棄またはデータを消去できる携帯電話やノートパソコンを使用するよう指示されていた。
米中両国の当局者が水面下で争いを繰り広げる中、北京の現場でも摩擦が表面化した。