【5月15日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は14日、中国・北京で習近平国家主席と北京で会談し、イラン紛争、ウクライナ情勢、経済協力など、さまざまな重要な議題について話し合った。

ここでは複雑な議題を離れて、首脳会談初日の三つのハイライトを紹介する。

■一方的な友情?

トランプ氏は人民大会堂で首脳会談が始まると、習氏を称賛し、「あなたの友人であることを光栄に思う」と述べた。

「私たちは昔からの知り合いで、素晴らしい関係を築いてきた。困難があっても協力して解決してきた!」「私が電話をすれば、あなたも電話をくれた」と付け加えた。

習氏はこれまで、トランプ氏の「個人的な友情」という表現に部分的に応じてきた。

だが14日、「個人的な友情」という表現は使わず、両国は「ライバルではなく、パートナーであるべきだ」と述べた。

習氏が国際舞台で自ら「親友」と呼ぶのは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領だ。

そして習氏はこの言葉を惜しみなく使い、北朝鮮、パキスタン、フランスなど多くの国々との「友好関係」を頻繁に称賛している。

■ハグではなく握手

トランプ氏は4月中旬、ソーシャルメディアへの投稿で、北京に着いたら習氏から「大きくて温かいハグ」で迎えられるだろうと期待していた。

この投稿は、国際舞台におけるトランプ氏のしばしば誇張的で奔放(ほんぽう)な振る舞いを端的に表すもので、冷静沈着で寡黙な習氏とは対照的だ。

14日午前、トランプ氏は習氏に期待していた温かいハグではなく、しっかりとした握手で迎えられた。

握手は10秒以上続き、トランプ氏は空いている方の手で習氏の腕を数回軽くたたいた。

■トゥキディデスの罠

習氏は演説や外国首脳との会談で、古代中国の格言や詩をしばしば引用する。

だが14日、習氏は米中関係を「トゥキディデスの罠」になぞらえた。これは、古代ギリシャの歴史家トゥキディデスによるペロポネソス戦争の記述に基づき、ある米国人学者が提唱した政治用語だ。

トゥキディデスの罠は、台頭する新興勢力が既存勢力の覇権を脅かす際に、戦争へと向かう傾向を指す。

習氏は「中国と米国はいわゆる『トゥキディデスの罠』を乗り越え、大国間の関係における新たなパラダイムを構築できるだろうか?」と問いかけ、その答えは両首脳が「共に書き上げる」必要があると付け加えた。

習氏は2024年にジョー・バイデン前大統領と会談した際にもトゥキディデスの罠に言及し、「トゥキディデスの罠は歴史的必然ではない」と述べていた。(c)AFP