第79回カンヌ国際映画祭、AIの台頭とハリウッド不在の中で開幕
このニュースをシェア
【5月13日 AFP】フランス南部カンヌで12日、第79回カンヌ国際映画祭が開幕した。映画祭は、米俳優のジェーン・フォンダと中国のコン・リーによって開幕が宣言された。
フォンダは「抵抗の行為」としての映画制作を呼びかけ、「私たちはストーリーを語る。それは疎外された人々に共感をもたらし、違いを超えて感じることを可能にし、別の未来が可能であることを見せてくれるストーリーだ」と述べた。フォンダは、ドナルド・トランプ米大統領の声高な批判者であり、長年にわたる反戦および女性の権利擁護運動家として知られる。
開幕式では『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督に名誉パルムドールが授与された。賞を手渡したのはシリーズでフロド・バギンズを演じたイライジャ・ウッドだ。
スタンディングオベーションの中で賞を受け取ったジャクソン監督は「驚くべきサプライズ、奇跡的だ。私はパルム・ドールが似合うような人間ではない」と、彼らしい自虐を交えた謙虚な姿勢で述べた
コンペティション部門では、合計22本の映画が最優秀賞パルム・ドールを競う。
同部門には、権威主義やファシズムの影響を考察する歴史ドラマがいくつか含まれている。出品しているのは、スペインのペドロ・アルモドバル監督、是枝裕和監督、ルーマニアのクリスティアン・ムンジウ監督らアートハウスの巨匠たちだ。
■「ハリウッドは恥を知れ」
今年の映画祭では、人工知能(AI)による業界への影響、大手ハリウッドスタジオの不参加、女性監督の少なさなどの話題も目立っている。
映画祭で審査員を務める脚本家のポール・ラヴァーティ氏は、開会式数時間前の記者会見で米ハリウッドを批判した。
「ガザでの女性と子どもの殺害に反対する意見を持つという理由で、スーザン・サランドン、ハビエル・バルデム、マーク・ラファロが(業界の)ブラックリストに載せられているというのはおかしくないか?」と、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルの軍事作戦に公に反対したスターらに言及。
「そんなことをするハリウッドは恥を知れ」と述べた。