【5月8日 AFP】世界保健機関(WHO)は7日、クルーズ船の乗客3人がハンタウイルスで死亡したことを受け、今後さらに感染者が出る可能性があるとしつつも、適切な予防措置が取られれば流行は限定的にとどまるとの見方を示した。

同日早朝、クルーズ船「MVホンディウス」の別の患者が欧州に到着。一方、船はスペイン領カナリア諸島へ向かっており、保健当局はヒトからヒトへ感染する可能性のある致死性の高い株による今回の感染拡大の状況把握に追われている。

WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長はスイス・ジュネーブで記者団に対し、全体で5件の確定例と3件の疑い例が報告されており、その中には3人の死亡者が含まれていると述べた。

テドロス氏は、ホンディウス号で検出されたヒトからヒトへ感染するまれな株について、「アンデス型の潜伏期間は最大6週間であるため、さらに多くの症例が報告される可能性がある」と続けた。

しかしながら、WHOの緊急警報・対応調整局長のアブディ・マハムド氏は、「公衆衛生上の対策が実施され、各国が連帯して対応すれば、『限定的な流行』にとどまると考えている」と述べた。

乗客の一人がアルゼンチンで船に乗る前にウイルスに感染し、大西洋を横断する間に他の乗客に感染させたと考えられているが、アルゼンチンの保健当局はこの日、今回の感染がどこで始まったのか、まだ特定できていないと述べている。(c)AFP