イスラエル、ガザ支援船団を阻止 拘束した活動家をギリシャへ移送
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【5月1日 AFP】イスラエルは4月30日、ギリシャ・クレタ島沖の公海上でパレスチナ自治区ガザ地区に支援物資を届ける「グローバル・スムード船団」を阻止し、参加していた活動家数十人をギリシャに移送すると発表した。
イスラエル外務省は先に、20隻以上の船から約175人の活動家を拘束したと発表していた。
この船団は、イスラエルによるガザ海上封鎖を突破しようとする親パレスチナ活動家による最新の試みであり、主催者側はパリ市議会議員を含む211人が拘束されたと主張している。
イスラエルのギドン・サール外相はX(旧ツイッター)に、「ギリシャ政府との調整の下、船団の船からイスラエル船に移送された人々は、数時間以内にギリシャの海岸に降ろされる」と投稿。ギリシャが「船団参加者を受け入れる意思を示してくれたこと」に感謝の意を表した。
グローバル・スムード・フランスの広報担当者、エレーヌ・コロン氏はオンライン記者会見で、イスラエル軍による阻止作戦はギリシャのクレタ島近海、ガザから1000キロ以上離れた場所で行われたと述べた。これまでガザから最も遠い距離での同様の作戦は、2025年6月に185キロ離れた場所で行われたものだったという。
船団参加していた活動家のヤスミン・スコラ氏は、同志たちがイスラエルに「拉致された」と主張した。
フランス政府は自国民15人が拘束されたと発表し、イタリア政府は「不法に拘束されているイタリア人全員」の即時解放を求めた。ANSA通信によると、拘束されたイタリア人は24人に上る。
コロン氏によると、拘束された活動家の中にはフランス共産党所属の地方議員、ラファエル・プリメ氏も含まれている。
イタリアとドイツは共同声明で、事態の推移を「深い懸念をもって」注視していると述べ、スペインは今回の拘束を強く非難し、スペイン駐在のイスラエル臨時代理大使を呼び出して抗議したと発表した。
スペインのペドロ・サンチェス首相は、イスラエルが「自国の領海ではない海域で民間船団を攻撃し、再び国際法に違反した」と非難し、欧州連合(EU)に対しイスラエルとの関係凍結を求めた。
一方、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、船団阻止を「完全な成功」と称し、参加者を「イスラム組織ハマス支持者」と呼んだ。
イスラエル外務省は、船団の船から「コンドームと違法薬物」が発見されたと発表し、イスラエル船上で側転をして「楽しんでいる」活動家たちの動画を公開した。
活動家のスコラ氏は、自身の船には学用品と食料が積まれていたと述べた。(c)AFP