半身のチキンが6400円…NYで高騰する外食費が論争に 飲食店「もはや限界」
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【4月28日 AFP】米ニューヨークにオープンしたばかりのレストランが、市の生活費高騰問題の論争に早速巻き込まれた──。レストランで提供されている半身のロティサリーチキンの40ドル(約6400円)という価格が人々の注意を引いたのだ。
この半身のチキンに付けられた価格は、一部のニューヨーク市民にとって、いかに外食が高価になったかということを表している。
ブルックリン区のおしゃれな地区にオープンしたばかりのレストラン「ジジズ」のオーナー、ユゴ・イベルナさんは、「私たちは、この『価格高騰の危機』に翻弄されるばかりだ」とAFPに語る。
「もしかしたら、週末にニューヨーク近郊の高級ビーチリゾートでポルシェを乗り回していると思われているかもしれないが、40ドルのチキンを出している私たちも、実際にはみんなと同じ状況に直面している」
生活費の高騰は米国全体で懸念されており、特にニューヨークではその影響が顕著だ。左派のゾーラン・マムダニ市長は、この問題に対処することを公約に掲げて当選している。
運営コストや卸売食品価格のインフレから免れることはできないのは、ニューヨーク市内のレストランも同じだ。
州の財政監視機関が今年2月に発表した報告書によると、2023年までの10年間でニューヨーク市内のレストランで提供される料理の価格は43.6%上昇。全国平均の42.8%を上回った。
イベルナさんは、「人々はレストランでの料理の値段がどれくらいであるべきかについて非常に強い考えを持っているが、実際のコストがどれくらいかかるかについては全く分かっていない」と言う。
仏パリとニューヨークで高評価を得たレストラン「フルグランス」での共同経営を経て、今月「ジジズ」をオープンしたイベルナさん。店舗での価格設定は業界標準に沿っていると説明した。
40ドルのうち25%はニューヨーク州北部から仕入れる高品質の鶏肉などの原材料費に充てられ、残りは家賃、光熱費、給与、その他の経費に使われる。残った分は、開業にかかった50万ドル(約8000万円)の借金返済に充てているという。