【4月19日 AFP】欧州議会で第3勢力を占める政治同盟「欧州の愛国者」の極右指導者らが18日、イタリア・ミラノで集会を開き、多数の支持者が参加した。不法移民と欧州連合(EU)の官僚主義に反対する集会で、民族主義者オルバン・ビクトル氏がハンガリーでの選挙で敗北して以降、初めての開催となった。

集会は、ミラノのドゥオモ大聖堂前で行われた。ミラノでは同日、同じく数千人規模の反ファシスト団体による集会も行われ、両者の間には多くの警察が配置された。

仏極右政党「国民連合(RN)」のジョルダン・バルデラ党首やオランダ・自由党(PVV)のヘルト・ウィルダース党首は、ジョルジャ・メローニの連立政権で副首相を務めるマッテオ・サルビーニ氏の招待で出席した。サルビーニ氏は、反移民、反EUを掲げる右派政党「同盟」の党首。

集会でウィルダース氏は「今日、予測していた悲劇が現実となった。われわれの仲間、欧州の元々の住民が、大量移民、特にイスラム諸国からの不法移民の津波に襲われている」と支持者に語りかけた。

会場を訪れたハンガリー人の数は少なかった。「欧州の愛国者」の共同創設者の一人であるオルバン氏が、親EU派の野党党首マジャール・ペーテル氏に大敗し、16年ぶりの政権交代が決まったためだ。

「親愛なるビクトル、あなたは国境を守り、人身売買業者や武器密売業者と戦ってきた。この戦いを自由と法の支配のために共に続けよう」とサルビーニ氏は集会で語った。

メローニ氏と同様に、同盟も中東戦争によるエネルギー危機を理由に、EUに対して財政赤字規則の緩和を求めている。

しかし、同盟の支持率は下降傾向にある。2018年の選挙では17.4%、2022年の前回選挙では8.8%にとどまった。

集会を前にバルデラ氏は「われわれは、欧州社会に影響を与えているすべての問題、特に移民問題や、欧州委員会と欧州連合が域内の産業や経済に課している規制の増加について取り組むつもりだ」と記者団に語っていた。(c)AFP/Taimaz SZIRNIKS