【4月14日 東方新報】茶摘み開始を祝う伝統行事「2026年蒼梧県六堡茶開茶節」が3月28日、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)梧州市(Wuzhou)蒼梧県で開幕した。この祭典では17の特色あるイベントが企画され、伝統的な民俗行事、無形文化遺産の実演、商取引マッチング、文化・観光体験、科学技術との融合が一体となり、多彩な内容で、見どころが豊富に盛り込まれている。

今回の「開茶節」は、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)無形文化遺産リストに登録されている同自治区特産の「六堡茶を中心に据え、六堡茶の歴史的継承、匠の技へのこだわり、科学技術による付加価値向上、生産から販売に至るサプライチェーンの拡大といった産業全体の姿を多角的に披露する催事となっていた。六堡茶の主要な生産地・蒼梧県は、茶園面積が20万9000ムー(約1万3933ヘクタール)、年間生産量1万5000トンを誇り、茶産業の総合生産額は130億元(約3008億2000万円)を突破している。また、6万5000人の住民が産業の恩恵を受けている。

開茶節の期間中は、茶を通じて産業を興すという地域活性化へのこだわりが随所に表れていた。茶葉を油で炒めて作る伝統料理「六堡茶油茶作りコンテスト」では、出場者が産地の摘みたての「社前茶」(立春から数えて5番目の戊の日である「社日」の前に摘まれた茶葉)を使用し、卓越した技術で六堡油茶を丁寧に煮出し、六堡茶の多様な食文化価値と伝統的な製法を披露した。「千人茶会」では、地元の茶関係者が主要な茶農園で初摘みされた「社前茶」を持ち寄り、六堡茶特有の芳醇で甘みのある上質な味わいを一挙に紹介した。

品質へのこだわりとブランド構築において「開茶節」は生産から販売までの一貫した規範的な発展のプラットフォームを提供した。政策説明会と茶業従事者による宣誓式では、蒼梧県茶産業発展局が「六堡茶産業保護条例」を説明し、茶・文化・観光の融合を促進するインセンティブ政策を解説した。蒼梧県市場監督管理局は、生産工程のトレーサビリティ(追跡管理)の完全実施、法に基づく製品ラベル表示の標準化、誠実な経営規範の自発的遵守を呼びかけた。その後、茶業従事者が整然と列を作り、厳かに宣誓を行った。

茶園での開茶儀式では、古式ゆかしい「喊山」(茶の山で声をあげ、茶の芽を呼び覚ます行事)の風習が千もの茶園を目覚めさせ、AIロボットによる出迎えやドローンによる摘みたて茶葉の運搬が行われ、六堡茶産業の現代化・スマート化に向けた新たな方向性を示した。商談交流も産業発展の市場経路を開いた。特産品の展示即売会、六堡茶の競売、生産・販売マッチング会など多角的な取り組みにより、茶農家、茶企業、販売業者にとっての効率的な連携の場が設けられた。

伝統的な民俗行事は昔ながらの風情を保ち、観光客は茶どころの文化的伝統に没入することができた。「合口埠頭」での茶祖を祭る儀式は荘重かつ厳粛で、地元の茶農家や茶企業の代表者らが伝統的な衣装をまとい、古式に則って社主を祭り、敬虔に豊作を祈願した。これは六堡鎮に数百年受け継がれる茶にまつわる習俗のルーツを受け継ぐものである。六堡河では、茶の荷を載せた竹筏(いかだ)がゆっくりと進み、その場で山歌(山歌)の掛け合いが披露され、かつて茶の船が往来した古道で茶葉が運び出された繁栄の情景が生き生きと再現された。

無形文化遺産のパレードは、この祭典全体で最も人気の高い目玉イベントとなった。パレードの隊列は合口埠頭広場を出発し、茶街などを経由して、「中国六堡茶第一街」に到着した。獅子舞隊が先導し、続いて「金猪」(飾り付けられた豚の丸焼き)の隊列が続き、素朴で上品な茶服をまとった「茶娘」の隊列が軽やかな足取りで優雅に歩き、茶の里の無形文化遺産の魅力を存分にアピールした。

民俗体験イベントは活気と現地の生活感に満ちあふれていた。「太公分豬肉」(広西や広東の伝統的な肉を切り分ける儀式)の催しでは、香ばしく照り焼きにされた「金猪」から芳醇な香りが漂い、人々が順番に並んで切り分けた焼き豚を受け取った。

その後、中国六堡茶第一街の通り全体にわたって長机を並べた宴会(長桌宴)が始まった。長机が次々と並べられ、その上には六堡茶香る焼き鶏、油茶、茶糕(茶ケーキ)など特色ある茶料理や農家料理がずらりと並んだ。

この他にも、様々な特色あるイベントが続々と繰り広げられた。「茶は千年の伝統を受け継ぎ、科学技術が茶の新たな時代を切り開く」と題した2026年蒼梧県科学技術・文化・観光プロモーションイベントは見どころ満載で、茶歌の歌唱、ロボットのダンス、マジックショーなどの演目が次々に上演された。また「2026年蒼梧県第二回六堡油茶製作技術コンテスト」の表彰式、開茶節のナイトコンサート、親子民族スポーツ体験などのイベントも開催された。

開茶節の期間中、六堡鎮は来訪者のピークを迎え、累計観光客数は延べ7万3300人、観光による総収入は約4000万元(約9億2560万円)に達した。飲食、宿泊、茶葉販売、カルチャー雑貨などの消費分野でも活発さが続き、経済的効果と社会的効果の両方で大きな成果をあげた。(c)東方新報/AFPBB News