【4月10日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領率いる与党・共和党は9日、対イラン軍事作戦を議会の承認なしに継続できないよう制限する野党・民主党の試みを阻止した。同作戦へのトランプ氏の対応をめぐり、議会内で不満が高まっていた。

ハキーム・ジェフリーズ民主党院内総務は、反対者がいなければ記名投票を省略できる手続き「全会一致」によって議会の承認なしに攻撃を継続できないよう制限する決議案の可決を目指したが、予想通り、共和党のマイク・ジョンソン議長によって阻止された。

議員らがワシントンを離れている間に開かれた短い手続きの中で行われたこの動きは、象徴的な意味合いが強かったが、議会の正式な承認を得ていない軍事作戦に対する民主党の怒りの高まりを浮き彫りにした。

ジェフリーズ氏は最近発表された2週間の停戦は「著しく不十分」であり、米国のこの戦争への関与を恒久的に終結させるべきだと主張し、この会合に出席し、即時行動を求めるよう議員らに呼び掛けていた。

だが、共和党議員らはトランプ氏の権限に異議を唱える姿勢をほとんど示さなかった。

トランプ政権の対イラン軍事作戦への対応を支持する議員もいる一方で、議会による監視不足に不安を抱きつつも、軍事作戦を制限する可能性のある措置への支持には踏み切れない議員もいる。

今回の試みが失敗に終わったことで、来週、より重大な局面を迎えることになる。議員らは2週間の休会明けに議会に戻り、民主党は決議案の記名投票を強行する構えだ。

ジェフリーズ氏は、決議案の可決には少数の共和党議員が造反すれば十分だと考えているという。

上院でも、チャック・シューマー民主党院内総務が同様の動きを示しており、数日中に採決が行われる見込みだ。

同様の決議案は過去にも何度か否決されており、共和党内に不安の兆候が見られるが、決議案への反対は根強い。

1973年戦争権限法に基づき、宣戦布告せず米軍を投入する場合、議会は60日以内に行動を起こすことを義務付けられている。対イラン軍事作戦が継続すれば、この期限によって議員たちへの圧力がさらに強まる可能性がある。

ジェフリーズ氏は採決前に左派系ケーブルニュースネットワークMS NOWに対し、「米国民はわれわれを支持している」「イランへの爆撃に何十億ドルもの資金が費やされる一方で、物価高騰対策には一セントも投じようとしない政権のやり方など国民は見たくないのだ」と述べた。(c)AFP