■「ジェンダー全体の非人間化」

かつてはウェブの奥深くに隠されていたこうしたコンテンツは、今や容易に見つけることができる。

AFPがテレグラムのあるグループをざっと確認したところ、レイプに関するミームや女性が殴られる動画が多数見つかった。一部のプラットフォームでは、女性を「レイプできる」かそうでないかで表現することが当たり前になっている。

「これは単なる感覚鈍麻を超えた現象、つまりジェンダー全体の非人間化だ」とロリム氏は述べた。

今年2月、女性にドラッグ(薬物)を投与してレイプし、その動画を共有する国際的なネットワークに関与していたブラジル人の男たちを対象とした警察の捜査が行われた。

一部の保守系コメンテーターは、レッドピル運動は主に男性の自己啓発を目的としたものであり、フェミサイドとは無関係だと主張している。

レッドピル運動との関わりが深いブラジルのインフルエンサー、ライアム・サントス氏はユーチューブで、「彼らはレッドピル運動をスケープゴートにして、あれこれと非難している。でも、こういうこと(フェミサイド)はずっと前から続いている」と語った。

専門家たちは、こうしたコンテンツが若者の考え方にどれほど浸透しているかを特に懸念している。

ロリム氏によると、警察は15~16歳の集団がグループチャットで「女と付き合う必要なんてない、レイプすればいいじゃないか」と話しているのも発見したという。

リオデジャネイロのある中学校の女子生徒、アナ・エリザベス・バルセロス・バルボサ(13)さんはAFPに対し、「女性の唯一の目的は男性に仕えることだ」という考えを広めるインフルエンサーたちが、少女たちの自尊心を傷つけていると指摘。

「私たちは、彼らが本当に真実を語っているのかを疑問に思い始めている」と述べた。

この現象に対する懸念の高まりを受け、最近、多くの法案が提出されている。

サンタバルバラ選出のレイモント・ルイス・オトニ議員は、女性に対する暴力を助長するコンテンツを犯罪化することを目的とした「レッドピル法案」を提出した。

先月上院で可決された別の法案は、女性蔑視を人種差別と同様の犯罪に位置付けることを目的としている。(c)AFP