「ハルマゲドン」に十字軍、宗教色強まるイラン戦争
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■十字軍が復活
2001年9月11日の米同時多発攻撃の後、ジョージ・W・ブッシュ米大統領がアフガニスタンのイスラム主義組織タリバンに対する戦争を開始した際、作戦名を「十字軍(クルセイド)」と称したが、すぐに撤回した。この言葉は西洋では比喩として安易に用いられることが多いが、イスラム世界においては歴史的重みがあることを認識していたからだ。
一方、トランプ政権のピート・ヘグセス国防長官は、そうしたためらいを一切見せていない。元FOXニュースの司会者であるヘグセスは、2020年に「American Crusade(アメリカの十字軍)」と題した著書を出版し、米国から左派を排除する「聖戦」を呼び掛けた。
ヘグセス氏のタトゥーの中には、極右が信奉する十字軍時代の象徴である「エルサレム十字」と、十字軍のモットーであるラテン語のフレーズ「Deus Vult(デウス・ウルト、神がそれを望まれる)」が刻まれている。
イスラム教徒に対するへグセス氏の見解に疑いの余地があるとすれば、彼はアラビア語で「カーフィル(不信心者、異教徒)」と書かれたタトゥーも入れている。
イランに「死と破壊」を降り注ぐと表明したヘグセス氏は記者会見で、「毎日、家族で、学校で、教会でひざまずき、イエス・キリストの名において祈る」よう米国民に呼び掛けた。
CBSニュースの取材に対し、ヘグセス氏は「われわれは、ハルマゲドン(世界の終末における善と悪の決戦)用の核兵器開発を目指す狂信者どもと戦っている」「私のキリスト教信仰は、兵士たちに物事の見方を教える上で重要だ」とと述べた。