ロシア、プーチン氏風刺したドイツの山車アーティストに拘禁8年6月 報道
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【4月3日 AFP】政治家を風刺する山車(だし)で知られるドイツ人アーティストが、ロシア・モスクワの裁判所で欠席裁判により拘禁8年6月の判決を言い渡された。ドイツメディアが2日、報じた。
独ニュース週刊誌シュピーゲルによると、デュッセルドルフの「ローズマンデー」カーニバルパレードで山車のデザイン責任者を務めるジャック・ティリー氏(62)は、「宗教感情を害し、ロシア軍に関する虚偽の情報を流布した罪」で有罪判決を受けた。
ティリー氏は1980年代からデュッセルドルフのカーニバルで風刺的な山車をデザインしており、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領をはじめとする世界の指導者を題材にした作品も数多く制作している。
今年の作品の一つは、「風刺」と書かれた帽子をかぶった道化師がプーチン氏の頭をたたく場面を描いたものだった。
過去には、プーチン氏が血風呂に入っている姿や、おりに入れられている姿を描いた作品も制作している。
シュピーゲルによると、モスクワでの裁判は、軍服姿のプーチン氏とロシア正教会の最高位キリル総主教がオーラルセックスをしている場面を描いた2024年の山車をめぐるものだった。
モスクワの裁判所はティリー氏に対し、罰金約2000ユーロ(約37万円)と4年間の創作活動禁止も命じた。
ティリー氏はフェニックステレビのインタビューで今回の判決について、「風刺が感情を害することや、私の作品に影響力があること」が示されたため、「少しばかりのモチベーションになる」と述べた。
さらに、判決は実務的には受け入れるが、「もちろん、内心では受け入れられない。ロシアはそもそも民主主義国家ではないし、このすべてが茶番だからだ」と付け加えた。
ティリー氏は、これまで通り仕事を続けるつもりだと述べ、判決は「実際に危険になる可能性のある国に行かない限り、私には影響ない」と語った。(c)AFP