【3月31日 AFP】米ホワイトハウスは30日、ローマ教皇レオ14世が、戦争を仕掛ける者の祈りを神は拒絶すると発言したことを受け、イランとの戦闘に従事する米兵士のために祈る行為を正当化した。

ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は、教皇の発言に関する記者からの質問に対し、「軍の指導者や大統領が、国外で国のために尽力する軍人やその関係者のために祈るよう国民に呼びかけることに、何ら誤りはないと考えている」と答えた。

中東での紛争が2か月目に突入する中、「枝の主日」の説教でレオ14世は「私たちの神は戦争を拒み、戦争を仕掛ける者の祈りには耳を貸さない」と述べた。

教皇として初の米国出身者となったレオ14世は、これまでも繰り返し紛争を非難し、対話を呼びかけてきた。

レオ14世は、2月28日の米・イスラエルによるイランへの攻撃以降、声明には慎重を期しており、特定の当事者名を挙げて平和への訴えや非難をすることは避けている。

一方、ドナルド・トランプ政権の閣僚たちは、自らのキリスト教信仰を前面に押し出している。

ピート・ヘグセス国防長官は先週、国防総省で行った祈りの中で「正義の敵、そしてわれわれの偉大な国家の敵に対し、すべての砲弾がその標的を射抜かんことを」と述べていた。

レオ14世の発言に対し、カトリック教徒のレビット氏は、米国はユダヤ・キリスト教的価値観に基づいて建国されたと述べた。

また「指導者や軍隊は、国家の歴史の中で最も激動した時期にも祈りを捧げてきた。多くの軍人に話を聞けば、彼らが祈りに感謝していることがわかる。実際、それは非常に気高い行為だと私は考えている」と付け加えた。

レオ14世は先週、中東地域の100万人以上の人々が避難を余儀なくされていると言及し、交戦中の当事者に対し、対話を行うよう促していた。(c)AFP