豪首相、中東紛争めぐりトランプ氏に反論 事前に相談受けていないが要請には応じている
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【3月27日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領が対イラン攻撃をめぐり同盟国オーストラリアの対応が不十分だと批判したことを受け、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は27日、対イラン攻撃は「世界経済に甚大な影響」を与えているが、オーストラリアは事前に相談を受けていなかったと述べた。
トランプ氏は、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡の安全を確保するため、各国に軍艦を派遣するよう促している。
多くの国が難色を示す中、トランプ氏は英国の支援が不足していると不満をぶちまける際、オーストラリアも批判した。
トランプ氏は26日にホワイトハウスで行った閣議で、「オーストラリアの対応は良くなかった。少し驚いた」と述べた。
これに対しアルバニージー氏は、オーストラリアはイランの攻撃を受ける湾岸諸国と緊密に連絡を取り合っており、多くのオーストラリア人が居住するアラブ首長国連邦(UAE)の防衛を支援するため、偵察機を提供していると述べた。
アルバニージー氏は27日の首都キャンベラでの記者会見で、「オーストラリアに対する要請で、合意に至っていないものはない」「この行動(対イラン攻撃)が実施される前にオーストラリアに相談がなかったことを指摘しておきたい。その行動は尊重する。それは米国の問題だ」と述べた。
米国はオーストラリアの主要な安全保障同盟国であり、中国に対抗するために原子力潜水艦を増強する米英豪の安全保障枠組み「AUKUS」でも提携している。
アルバニージー氏は、「われわれは事態の沈静化を望んでおり、この戦争が世界経済に甚大な影響を与えていることも理解している」と述べた。
2月28日に米国とイスラエルが対イラン攻撃を開始して以来、中東の大部分が戦火に巻き込まれている。
オーストラリアはすでに、イランの核兵器保有を阻止するための米国の行動を支持する声明を発表している。
アルバニージー氏は27日、オーストラリアはイラン政権を「嫌悪」していると述べ、2年前に起きたメルボルンのシナゴーグ(ユダヤ教会堂)放火事件をイラン革命防衛隊(IRGC)の犯行と断定し、昨年8月にイラン大使を追放したことを例に挙げた。(c)AFP