イラン戦争終結に向け攻撃「エスカレート」させる必要性も、米財務長官
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【3月23日 AFP】スコット・ベセント米財務長官は22日、米国が戦争を終結させるために、イランへの攻撃を「エスカレート」させる必要があるかもしれないと述べた。
ドナルド・トランプ米大統領は21日、イランがホルムズ海峡を完全に開放しなければ、イランの発電所を「壊滅させる」と警告。20日には米国の目標は「非常に近い」として「戦争の縮小」を検討していると述べており、矛盾するようにも見える方向性を示していた。
米NBCの「ミート・ザ・プレス」でベセント氏は、トランプ氏が戦争を縮小しようとしているのか、それともエスカレートさせようとしているのかと尋ねられると、「両立しないわけではない。時には、緊張緩和のためにエスカレートさせる必要がある」と述べると、「これがイラン人に唯一通じる言語だ」と主張した。
ホルムズ海峡での船舶に対するイランの脅威は、世界中でエネルギー価格の高騰を引き起こしている。
市場の混乱を和らげる取り組みの一環としてベセント氏は、すでに船に積み込まれているイラン産およびロシア産の石油に対する米国の制裁を一時的に解除したが、この措置には反発も出ており、イランに資金を提供することになると指摘されている。
矛盾を問われたベセント氏は、この措置は米国のパートナーへの圧力を軽減し、イランが石油で得られる価格を引き下げる助けになると擁護した。
「イラン産石油は、いずれにせよ中国に売られる予定だった。しかも割引価格で。では、どちらが良いか。原油価格が150ドルまで急騰し、彼ら(イラン)がその70%を得る状況と、原油価格が100ドル未満の状況とでは」
原油価格高騰のあおりを受けて全米のガソリン価格も急速に上昇しており、中間選挙を数か月後に控えるトランプ氏にとっては潜在的な政治リスクとなっている。
ベセント氏は、価格がいつ落ち着くのかについて示さなかったが、有権者はイランの核の脅威を取り除くことが、一時的な負担に値すると理解するだろうと主張した。
「30日なのか、50日なのか、100日なのか、私には分からない」「しかし、中東で50年の平和が得られ、イラン政権が無力化されたと分かるのであれば、その価値はある」(c)AFP