【3月18日 AFP】イランは17日、最高安全保障委員会(SNSC)のアリ・ラリジャニ事務局長(68)の死亡を確認した。これに先立ちイスラエルは同氏を空爆で殺害したと発表し、イランの新最高指導者モジタバ・ハメネイ師も見つけ出して「始末する」と表明していた。

イランはわずか3週間前に、前最高指導者アリ・ハメネイ師は、中東での紛争のきっかけとなった米イスラエルによる空爆で殺害されたばかりで、ハメネイ師の側近で、米イスラエルに対する報復攻撃を主導していたラリジャニ氏の死去は、イランにとって大きな痛手となる。

SNSCは、「イランの発展とイスラム革命(1979年イラン革命)のために生涯をかけて闘った彼は、ついに長年抱いてきた志を達成し、神の召命に応え、奉仕の塹壕(ざんごう)で尊い殉教の栄誉を得た」と発表した。

イスラエル軍は、ハメネイ師の死去に伴い権力を継承した息子のモジタバ師も排除すると表明。

イスラエル軍報道官のエフィー・デフリン准将は記者会見で、「私たちはモジタバ・ハメネイについて知らない。彼の声も聞こえないし、姿も見ていない。だが、一つだけ言えることがある。われわれは彼を捜索して見つけ出し、始末する」と語った。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はテレビ演説で、ラリジャニ氏を「イランを実際に支配しているギャング集団、イラン革命防衛隊(IRGC)のボス」と表現した。

ネタニヤフ氏は、イラン国民による政権転覆は「一朝一夕には起こらないし、容易には起こらないだろう。しかし、われわれが粘り強くこうしたことを続ければ、イラン国民に自らの運命を自らの手で切り開く機会を与えることになるだろう」と述べた。

モジタバ師は就任以来公の場に姿を見せていないが、ラリジャニ氏は先週、首都テヘランで行われた政府支持派の集会に参加し、群衆と共に行進した。

シンクタンク「アトランティック・ミドルイースト・フォーラム」の共同創設者デビッド・ハルファ氏はAFPに対し、「ラリジャニ氏は事実上、政権の存続、中東政策、そして防衛戦略を担う人物だった」「命令を下すのは最高指導者だが、それを実行するのは彼だった。彼は最高指導者の右腕だった」と語った。(c)AFP