イスラエル軍、レバノン南部で「限定的な」地上作戦開始 ヒズボラ標的
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【3月16日 AFP】イスラエル軍は16日、レバノン南部のイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点を標的とした「限定的な地上作戦」を開始したと発表した。
今月2日、米イスラエルによる攻撃でイランの最高指導者アリ・ハメネイ師が殺害されたことを受け、ヒズボラが報復としてイスラエルを攻撃。これにイスラエルが応戦したことで、レバノンは地域紛争に巻き込まれた。イスラエルはこれまで空爆に加え、国境地帯に部隊を展開してきた。
軍は声明で、「第91師団の部隊がレバノン南部のヒズボラ重要拠点において、前方防衛エリアの強化を目的とした標的限定の地上作戦を開始した」と述べた。この活動は防衛態勢の強化を目的とした広範な努力の一環であり、「テロインフラの解体や掃討を通じ、イスラエル北部住民の安全を確保することを目指している」と説明。地上部隊の進入に先立ち、砲兵と空軍による事前攻撃を実施したことも明らかにした。
今回の発表は、2024年のヒズボラとの大規模衝突や、2023年のガザ地上侵攻開始時の声明を彷彿とさせる。2024年の紛争は同年11月に停戦合意に至ったが、その後もイスラエル軍はレバノン内のヒズボラ拠点への空爆を継続していた。
イスラエル軍のナダブ・ショシャニ報道官は記者会見で、ヒズボラが最近、イスラエルに向け1日数百発のロケット弾を発射するなど活動を拡大させていると言及。精鋭部隊「ラドワン部隊」の隊員数百人がレバノン南部に送り込まれていることも明らかにした。
地上作戦について同報道官は「昨日までわが軍が活動していなかった新たな地点」も標的になっているとし、「必要な限り継続する」と付け加えた。レバノン当局によると、今回の武力衝突による死者は850人に達し、83万人以上が避難を余儀なくされている。(c)AFP