ゼレンスキー氏、EUによるパイプライン再開への圧力は「脅迫」
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【3月16日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は欧州の同盟国に対し、ドルジバ・パイプラインの再開を求める圧力についてまるで「脅迫」のようだと述べた。この発言は15日に公開された。
ウクライナによれば、旧ソ連時代に同国を横断する形で建設されたパイプラインは、1月のロシアによる攻撃で損傷した。修復には最大6週間かかる可能性があるとされ、パイプラインにエネルギー供給の多くを依存するハンガリーとスロバキアの反発を招いている。
両国は、ウクライナが速やかにパイプラインを再開しなければ、欧州連合(EU)によるウクライナ支援を阻止すると警告している。一方、欧州委員会は損傷状況を調査するための調査団派遣を提案しており、これがさらにウクライナへの圧力となっている。
中東での戦争により、原油供給の問題は世界的に大きな焦点となっており、各国は価格を抑えるため、市場により多くの供給を放出する方法を模索している。
ゼレンスキー氏はパイプラインの再開について質問を受けると、「もしロシア産石油の供給を復旧させると決めたのなら、私はそれに反対だということを知ってほしい。しかし、ウクライナが武器を受け取れなくなるという条件を突きつけられるのであれば、申し訳ないが私はこの問題では無力だ。これは脅迫と呼ばれるものだと、欧州の友人たちに伝えた」と述べた。
またゼレンスキー氏は、ハンガリー政府が「反ウクライナ感情」を広めていると非難し、同国を強く批判した。
ここ数週間、この問題をめぐってウクライナとハンガリーの間で緊張が高まっており、ゼレンスキー氏と民族主義的なオルバン・ビクトル首相は非難の応酬を繰り広げている。
一方で、ウクライナが無人機(ドローン)撃墜の専門知識を提供するチームを湾岸地域の米同盟国に派遣している中で、米国がイラン戦争に集中することでキーウへの支援が遅れる可能性を懸念しているゼレンスキー氏は、「中東の問題が原因で、米国がウクライナ戦争の問題から手を引かないことを強く願っている」と話している。(c)AFP
