【3月15日 AFP】オーストラリア政府は15日、同国に亡命を申請していたサッカー女子イラン代表チームのメンバーのうち、新たに3人が帰国を決意し、保護下を離れたことを明らかにした。

イラン女子代表チームは、アジアカップ参戦のためオーストラリアを訪問。試合前の国歌斉唱を拒否し、本国で「売国奴」との批判を浴びたことから、7人がオーストラリアに亡命を申請していた。

すでに1人が亡命申請を取り下げており、現時点でオーストラリアに残ることを希望しているのは3人のみとなった。

オーストラリアのトニー・バーク内相は声明で「昨夜、イラン女子サッカーチームのメンバー3人が、帰国するチームに合流することを決断した」と発表。豪当局は選手らに対し、選択を再検討するための機会を繰り返し提供したが、選手たちは「非常に困難な決断」を迫られたと付け加えた。

人権団体などは、イラン当局が国外のスポーツ選手に対し、亡命や反体制的な発言を思いとどまらせるため、親族への脅迫や資産の没収といった圧力を繰り返し行っていると非難している。

バーク氏は「豪政府としては、彼女たちがオーストラリアで安全な未来を築けるよう最善を尽くした」と強調した。

一方、イラン国営放送(IRIB)は14日、選手2人とスタッフ1人の計3人が亡命申請を取り下げ、現在は他の帰国メンバーと合流するためマレーシアへ向かっていると報じた。(c)AFP