米共和党議員の間で広がるイスラム嫌悪、「米国社会にふさわしくない」「内なる敵」との主張も
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【3月14日 AFP】共和党議員から扇動的な発言や政策提言が相次ぎ、米国政治におけるイスラム嫌悪(イスラモフォビア)をめぐる議論が再燃したことを受け、共和党指導部は、一連のイスラム教への反感に基づく言説への対応を迫られている。
最新の議論は、テネシー州選出のアンディ・オグルス下院議員やフロリダ州選出のランディ・ファイン下院議員らによる発言がきっかけで始まった。
これに対し民主党や公民権団体は、こうした言説は安全保障上の懸念を超え、宗教集団としてのイスラム教徒に対する敵意をあらわにしていると批判。
さらに、第1次政権時のイスラム圏を中心とした入国制限「イスラム教徒入国禁止令」を例に挙げ、ドナルド・トランプ大統領がこうした言説をあおっていると主張。トランプ氏が過去にソーシャルメディアで反イスラム的なプロパガンダを拡散したことが、米国政治においてイスラム教に対する過激な言説を常態化させたと訴えている。
オグルス氏は9日、「イスラム教徒は米国社会にふさわしくない」「多元的共存(一国内に人種・宗教などを異にする集団が共存する状態)はうそだ」とソーシャルメディアに投稿し、新たな議論を巻き起こした。
民主党や公民権団体はこの投稿を即座に非難した。
米イスラム関係評議会(CAIR)はオグルス氏を「反イスラムの過激派」と非難し、民主党のシュリ・タネダール議員は信教の自由を保障する憲法上の権利を指摘し、「米国社会にふさわしくないのは、あなたの価値観の方ではないか」と反論した。
だが、反イスラム的な発言を繰り返している共和党議員はオグルス氏だけではない。
ファイン氏は、米国人はイスラム教を恐れるべきだと投稿しており、過去には「犬とイスラム教徒」のどちらかを選ばなければならないとしたら、迷うことなく犬を選ぶと示唆したこともある。
アラバマ州知事選に出馬しているトミー・タバービル上院議員は、米国内のイスラム教徒に関する警告を繰り返しており、イスラム教徒を「内なる敵(獅子身中の虫)」と表現したと見られるものもあった。
こうした言説はソーシャルメディアや議会で激しい議論を巻き起こし、アリゾナ州選出のヤサミン・アンサリ下院議員はファイン氏を「卑劣な人種差別主義者」と非難し、マイク・ジョンソン下院議長(共和党)に対し、何らかの措置を取るのかどうかを問いただした。