クロスボーダーECに照準、浙江省の新たな企業支援行動・中国
このニュースをシェア
【3月19日 東方新報】2026年最初の「『浙里出海』—『1+N』越境電子商取引(EC)企業支援行動」イベントが浙江省(Zhejiang)温州市(Wenzhou)で開催され、温州の越境EC企業や対外貿易企業の代表者200人余りが集合し、越境EC発展の新たな道筋について共に討論を行った。25年、浙江省の輸出入総額は5兆5500億元(約126兆9840億円)に達し、輸出額は4兆1900億元(約95兆8672億円)で前年同期比7.2%増加した。
特に注目すべきは、浙江省の越境EC輸出額が前年同期比24.9%増加し、対外貿易成長の新たな原動力となったことである。「第15次五か年計画(2026-2030)」の開始にあたり、越境ECの発展の勢いは依然として強いが、しかし同時に、多くの新たな課題にも直面している。
中国国際貿易促進委員会浙江省委員会の楊小平(Yang Xiaoping)副会長は「世界を見渡せば、市場構造が加速的に再編される中、越境ECの発展もコンプライアンス要求の厳格化、物流コストの高騰、プラットフォーム規則の調整、消費者需要の多様化といった一連の課題に直面している」と指摘し、「発展の道のりにあるこれらの『暗礁』を回避するには、政府と企業が心を一つにし、手を携え力を合わせて突破口を開くよりほかにない」と述べている。
対外貿易の主要都市として、温州は常に革新と突破を敢行してきた。近年、同市は「越境EC+産業集積地」の協調発展を推進し、浙江省の省級産業集積地における越境ECパイロットポイント15か所の創設に成功した。2000社余りの越境ECの税関登録企業を育成し、全業態の通関モデルの常態化運営と物流チャネルの効率的な連携を実現した。25年の温州市の越境EC輸出額は287億4000万元(約6575億7120万円)で、全輸出額に占める割合は10.4%となった。
企業の海外展開におけるボトルネックの解消と越境ECの質の高い発展を促進するため、温州会議では温州市貿易促進委員会と中国(温州)越境EC総合試験区の「『跨境通(クロスボーダー通)』企業サービスプラットフォーム」が協力協定を締結した。
双方は、渉外商事法規、展示会・展覧会、国際ネットワーク拡大などの分野での相互連携を重点的に強化し、企業の越境EC事業発展に向けて、より強力な支援を提供するとしている。
温州市跨境電子商務協会の陳増開(Chen Zengkai)会長は「資源と情報の効率的な統合は、越境EC企業が海外市場情報や政策による恩恵を的確に入手し、企業の海外展開におけるコンプライアンスや顧客開拓の課題を解決するのに役立つ。プラットフォームの支援により、通関、物流、資金決済など多岐にわたる障害の解消が見込まれる」と強調する。
イベントの共有セッションでは、世界的EC大手「アマゾン(Amazon.com)」の北米サイトが産業集積地の転換支援計画を発表し、ビッグデータを用いた商品選定の実践や優れた販売事業者の事例を交えて経験を共有した。また「温州現代国際貿易クラウド商務」社は、「跨境通」の免税管理システムおよび全国注文推進システムについて詳しく解説した。
中国招商銀行(China Merchants Bank)温州支店は、越境EC向けの総合サービスプランを発表し、企業に多くの段階の金融支援を提供すると表明した。さらに、会場では「需給マッチング会」も開催され、企業とプラットフォーム・サービス事業者が直接対話する機会が設けられた。
25年、浙江省は「『浙里出海』—『1+N』越境電子商取引(EC)企業支援行動」を合計7回開催し、2500名を超える企業代表が参加し、100社以上の企業と主要ECプラットフォームとの間で協力意向書が締結された。
今年も同省は「『浙里出海』サービス特別行動」を継続的に深化させ、越境EC企業支援イベント活動を定期的に企画・開催し、企業の海外進出と持続的成長を支援する方針だ。(c)東方新報/AFPBB News