【3月13日 AFP】地中海のリビア沖で攻撃を受けたロシアの液化天然ガス(LNG)運搬船「アークティック・メタガス」が、マルタとイタリアのランペドゥーサ島の間を漂流している。マルタ港湾当局が19日、発表した。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は先週、ウクライナがアークティック・メタガスに対し「テロ攻撃」を行ったと非難した。

リビア港湾当局は当時、同船が3日夜、シルト港の北方で「突然の爆発とそれに続く大規模な火災に見舞われ、最終的に完全に沈没した」と述べた。

だが、11日と12日にマルタが発表した水路通報は、同船が完全に沈没したわけではないことを示唆している。

12日の水路通報は、「マルタ運輸庁港湾・ヨット総局は、LNG運搬船M.T.アークティック・メタガスが操縦不能となり漂流していることを全船舶に通知する」として、同船がマルタとランペドゥーサ島の間にあることを示す座標を記した。11日の位置からややランペドゥーサ島の方に流されたようだ。

マルタ当局は船舶に対し、アークティック・メタガスの半径5カイリ以内に近づかないよう呼び掛けている。

ウクライナから遠く離れた海域でロシア船が攻撃を受けたとすれば、ウクライナにとって極めて稀な成功例となるが、同国はこの攻撃についてコメントしていない

アークティック・メタガスは、欧米の規制を回避して世界中に石油とガスを輸送するロシアの老朽タンカー群「影の船団」の1隻として、米国と欧州連合(EU)の制裁対象となっていた。(c)AFP