ソウルの文具市場、SNS発の流行玩具で再び人波…「ワップボール」「マルランイ」が呼び込む客
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【03月05日 KOREA WAVE】ソウル市鍾路区の昌信洞文具玩具市場が、SNSで広がる流行玩具の影響で再び活気を見せている。
「ママ、ここにワップボールあるよ!」
市場では子どもたちの声が響き、保護者とともに訪れた来客が店頭の玩具を手に取っていた。
京畿道楊州市から訪れた保護者は「子どものクラスの友達をみんな連れて、1時間半かけて来た」と話す。
低迷が続いていた市場に人の流れが戻りつつある背景には、3月の新学期需要だけでなく、SNSを通じて広がる玩具ブームがある。
「マルランイ」や「ワップボール」と呼ばれる新しい流行玩具を一か所で触って選べるうえ、比較的安価で購入できる点が人気を集めている。子どもだけでなく、子ども向け商品を楽しむ20〜30代の「キダルト(キッズ+アダルト)」層も市場に足を運ぶ。
2月27日午後、取材班が市場を訪れると、玩具を求める人で通路が埋まり、特に玩具を多く扱う店の前には人だかりができて通行が難しいほどだった。
新学期直前にもかかわらず、多くの店では筆記具や上履きよりも、ワップボールやマルランイ、キーボード用キーキャップのキーホルダーなどが棚を占めていた。箱が大人の背丈ほど積み上がり、店主が次々と新しい商品を開封していく光景も見られた。
マルランイは弾力のある素材で、握っても元の形に戻るのが特徴の玩具だ。ストレス解消グッズとして人気を集めている。
ワップボールは、マルランイやクレイをワックスでコーティングした玩具で、外側は砕けるような感触、内側は柔らかいという独特の触感が口コミで広がった。
2000年代以降、オンライン通販の普及によって“新学期特需”の恩恵を受けにくくなった市場の商人たちは、SNS発の流行玩具が一時的な“孝行商品”になっていると話す。
この通りで30年間店を営む店主は「文具が飛ぶように売れた昔に比べれば売り上げ増とは言えないが、季節ごとの波に合わせて前に進むしかない」と語る。
さらに「ヒット商品は出るときは一気に出るが、落ち込むと極端だ。3月は新学期なので期待もある」と話した。
一方で、変身ロボットやシールなど従来型の玩具や文具だけを扱う店は、依然として客足が少ない状況だ。
50代の店主は「消費文化が変わり、子どもの数も減っている。今は人が多いほうだが、正直楽観はできない。いつまで続けられるか悩む店も多い」と打ち明けた。
専門家は、流行が市場全体を立て直すには限界があると指摘する。
仁川大学のイ・ヨンエ教授(消費者学)は「玩具の流行が市場全体の売り上げ構造を変えるほど規模は大きくない。高級化やカスタマイズ型には需要があるが、従来型の大量販売モデルの展望は明るいとは言い難い」と分析した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News