ウクライナ侵攻4年、終結の兆しなく 欧州委員長がキーウで連帯表明
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【2月24日 AFP】ロシアによるウクライナ侵攻開始から24日で4年となった。同盟国からの連帯を受けてはいるが、第2次世界大戦以降、欧州で最も凄惨(せいさん)な紛争となり、いまだ終結の兆しは見えない。
ロシアは2022年2月24日、ウクライナへの全土侵攻を開始し、その後、膨大な数の命が失われた。ロシア側は短期決戦を見込んでいたが、ウクライナの激しい抵抗に直面することは予測できなかった。
侵攻の影響は世界に及び、欧州では多くの国がロシアとの衝突に備えて防衛費を増額させている。昨年、米国が仲介する形で再開した和平交渉は、これまでのところ戦闘停止には至っていない。ウクライナは壊滅的な被害を受け、戦後再建という膨大な課題に直面している。
欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長はこの節目に合わせ、ウクライナの首都キーウを訪問した。同委員長は動画を公開し、「侵攻開始以降10回目の訪問だ。欧州がウクライナを財政、軍事両面で、そしてこの厳しい冬を通じて揺るぎなく支援していることを再確認するためのものだ」と述べた。
また「ウクライナ国民と侵略者の双方に対し、平和が回復されるまでわれわれは決して屈しないという明確なメッセージを送る。それはウクライナの条件による平和だ」と続けた。
同委員長は記念式典に出席し、ロシアの攻撃で損傷したエネルギー施設を視察した後、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談する。英仏独など同盟国とのテレビ会議にも参加する予定だ。
■行き詰まり
ロシアは現在、ウクライナ領土の約20%を占領しており、民間居住地域やインフラへの攻撃を日常的に行っている。相次ぐ攻撃により、侵攻開始後で最悪のエネルギー危機が引き起こされ、厳しい冬の寒さが人々の苦しみに拍車をかけている。
西側諸国はロシアに厳しい制裁を科しており、ロシアは主要な石油輸出先をアジアなどの新市場に転換せざるを得なくなった。甚大な損失にもかかわらず、ロシア軍はここ数か月、東部ドンバス地方の前線で緩やかに進軍している。
米国が仲介する交渉で、ゼレンスキー氏は領土に関する「妥協」の前提条件として、米国からの安全保障措置の確保を求めている。一方のロシアは、停戦合意後に欧州軍をウクライナに配備するという提案を拒否している。プーチン大統領は、外交が失敗すれば力ずくで目的を達成すると繰り返し警告している。
