【02月20日 KOREA WAVE】
ソウル行政・家庭裁判所(c)news1
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下級の女性将校に恋愛感情を示す不適切な発言をし、セクハラと認定されて減給3カ月の懲戒処分を受けた韓国空軍の軍法務官が、国防相を相手取って、その処分取り消しを求めた裁判で、ソウル行政裁判所はこのほど、原告敗訴の判決を言い渡した。

軍法務官は女性将校に「君は宝石だ、とても好きだ」「2017年から好きだったが、当時は離婚直後で子どももいて負担になるかと思い、わざとそっけなく振る舞った」「最初は1~2時間つらい程度だったが、それが1週間、10日と続き、とても苦しかった」などと告白したとされる。

空軍本部の性ハラスメント・性暴力苦情審議委員会は2023年に2度の会議を開き、性的な不快感や侮辱感を与えた行為がセクハラに当たると議決した。国防省懲戒委員会は懲戒事由を認め、2024年7月に減給3カ月の処分を下した。軍法務官は不服として審査請求したが、国防省抗告審査委員会はこれを棄却した。

軍法務官はその後、訴訟を起こした。性ハラスメント・性暴力苦情審議委員会の審議・議決を経ずに懲戒委員会が処分を下したのは手続き違反だと主張。懲戒手続きで嫌疑事実が具体的に特定されず、反対尋問権も行使できなかったとして、防御権が侵害されたと訴えた。

さらに、問題の発言についても「女性将校が先に好意を示したため、線を引き距離を置こうとする過程で生じたものだ」と否認した。

だが裁判所はこれらの主張をいずれも退けた。

裁判所は、懲戒に先立ち苦情審議委員会の審議・議決を必ず経なければならないとする法令上の根拠はないと判断。また、軍法務官は懲戒手続きで法令に基づく防御権の保障を受けていたとして、手続き違反の主張を排斥した。

懲戒事由についてもすべて認定した。裁判部は「被害者は経緯や内容について一貫かつ具体的に供述している。当時の状況や女性将校の反応は、直接経験しなければ分かりにくい内容だ」と指摘した。

また「録音ファイルによれば、軍法務官が継続して好意を示す一方、被害者は当惑し話題を変えようとする様子が繰り返されている」と述べた。

裁判所は「既婚者で上級者である軍法務官が、下級者の女性将校に恋愛感情を示し、会うよう求めた行為は、女性将校の立場では嫌悪感や侮辱感を抱き得る内容だ」とし、「女性将校が虚偽で軍法務官を陥れる動機があるとは見がたい」と判断した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News