【2月19日 AFP】ロシアの傭兵(ようへい)部隊に入隊させられウクライナで戦わされた南アフリカ人4人が18日、帰国した。南ア外務省が明らかにした。

南アのシリル・ラマポーザ大統領は先週、だまされてウクライナ紛争に送り込まれた南ア人の帰還に向けて、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と協議していた。

この4人が、大統領府が以前帰国を試みていると述べていた17人の男性の一部であるかどうかは、現時点では明らかになっていない。

国営南アフリカ放送協会(SABC)は、男性たちがヨハネスブルクの主要空港に到着し、警察の留置場に連行される場面を報じた。

南アは、自国民が政府の許可なく外国軍のために戦うことを法律で禁じている。

大統領府はAFPに対し、「男性たちの釈放を確保するための手続き」がまだ進行中であると述べた。

ロナルド・ラモラ国際関係・協力相は、残りの男性たちの帰国時期については、完全にロシア次第なので分からないと述べた。

ラモラ氏によると、南ア人はロシア軍と直接契約せず、ロシアの民間警備会社と契約していた。

ロシアでの契約が解除された者からそれぞれ帰国することで合意したという。

南ア人の所在確認は「困難なプロセス」であり、依然として最前線にいる人々の状況は依然として厳しいという。

ラモラ氏は、「彼らの帰国について、ロシア政府はわれわれを支援しているだけだ。それが状況を非常に複雑にしている」「言えるのは、彼らは確かに偽りの口実で誘い出されたということだけだ。これは警察の捜査対象となっている」と述べた。

こうした南ア人男性の家族の一人はSABCに対し、片脚を失った者を含む11人の男性がウクライナからロシアにバスで移動しており、今週末には南アに帰国する予定だと語った。

大統領府は11月、「高収入が得られるなど甘い言葉で、ロシアとの激戦が続くウクライナ東部のドンバス地域(ルハンスク、ドネツク両州)に誘い込まれ、身動きが取れなくなった南ア人男性17人から帰国支援を求める救難通報を受けたと発表した。

ジェイコブ・ズマ前大統領の娘ドゥドゥジレ・ズマ・サンブドラ氏が、南ア人男性をロシアの傭兵部隊に入隊させてウクライナ侵攻に参加させる活動に関与した疑惑を受け、国会議員を辞職した。

現地メディアによると、これらの男性たちは、ズマ前大統領が率いる野党「民族の槍(MK)」によって、治安維持訓練を受けさせるためにロシアに派遣されたという。(c)AFP