深セン・華強北でAI製品好調 外国人バイヤー倍増
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【3月4日 東方新報】春節(旧正月、Lunar New Year)連休に入り、「中国電子第一街」と呼ばれる深セン市(Shenzhen)の華強北商業街では、テクノロジー関連の「春節向け商品」が好調に推移している。
「広東(Guangdong)製品を世界へ」を掲げた家電・電子製品の販促キャンペーンに後押しされ、この2か月間で華強北のテック製品全体の売上は通常時に比べて30%以上増加した。中でもAIスマートグラスは70~80%増、ドローンやロボットは30~50%増と伸びが目立つ。外国人バイヤーの来訪数も前年同期比で100%増となった。
華強北街道は各市場や商店と連携し、直近2か月の実際の販売データを取りまとめ、「華強北AI八駿」と名付けた人気カテゴリのリストを作成した。8分野は、ドローン、ロボット、AIスマートグラス、AI玩具、AIスマートウォッチ、AI翻訳機、AI学習機、AIスピーカー。
これらはいずれも華強北に拠点や運営主体を置く企業の製品で、同地域で成長してきたAI+ハードウエア企業の代表例でもある。ドローンは操作性と高画質撮影で若者の支持を集め、ロボットは擬似生体的な動きを実現するロボット猫やロボット犬などが人気だ。AIスマートグラスは翻訳、撮影、録画機能を備え、翻訳機は多言語対応の精度を強みに、越境ビジネスや海外旅行向け需要を取り込んでいる。
華強北は約1.45平方キロの商圏内に35の専門市場と約11万5000の商業主体が集積し、「三圏連動」と呼ばれる産業エコシステムを形成している。すなわち、1キロ圏内で完結する産業チェーン、要素を一体的に効率連携させる体制、そして1週間で量産・出荷まで進める高速製造体制だ。これにより、起業家は部品調達から基板試作、量産、海外展開までを近距離で完結でき、「午前に設計、午後に試作、翌日に量産、1週間で海外出荷」というスピード感を実現している。
今後は、消費者評価や市場データをもとに「AI八駿」リストを四半期ごとに更新し、AI電子消費フェスや越年セール、新製品発表イベントなどを継続開催する方針だ。「オンライン+オフライン」「卸売+小売」「国内+海外」を組み合わせた発展モデルをさらに強化するという。
業界関係者は、この仕組みにより注目度を実際の売上へと結び付け、テック製品を生活により深く浸透させることができていると指摘した。「広東製品の海外展開」を後押しする動きとしても注目されている。(c)東方新報/AFPBB News